Microsoft Security Essentials、マイクロソフト社が提供する無料のアンチウイルスソフト

Microsoft Security Essentialsとは、Microsoft社が提供する無料のアンチウイルスソフトです。

Windows XP Service Pack 3 (SP3)、Windows Vista (Service Pack 1 または Service Pack 2)、Windows 7で無料でダウンロードして使えます。Windows向けのみが提供されており、Mac、Linuxおよびスマートフォン向けの製品はありません。

Microsoft社は1975年にアメリカで設立され、以来コンピューター業界をけん引してきた会社です。

WindowsをはじめExelやWordなどのOffice製品は市場で圧倒的なシェアを占め、現在、世界最大のソフトウェア会社です。

もともと同社はアンチウイルスソフトの開発にはそれほど熱心ではなく、必要に応じて悪意のあるソフトウェアの削除ツールの提供や、Windowsアップデートで対処するにとどまっていました。

同社がMicrosoft Security Essentialsの無償提供を開始したのが2009年9月になります。

それ以前にもWindows Defenderなどのウイルス検出ソフトは提供していましたが、それらにはリアルタイムで保護を行う機能はありませんでした。
いわばMicrosoft社がはじめて提供する本格的なアンチウイルスソフトとなります。

発表当初はその実力に疑問の声も聞かれましたが、現在では開発が進み、VB100をはじめ、いくつかの検出率テストで賞を獲得しています。

Microsoft Security Essentialsの製品ラインナップは個人ユーザーや小規模企業向けのひとつです。

Microsoft Security Essentialsの特徴は大企業向けのウイルス対策に使用されているのと同じ Microsoft テクノロジ (Microsoft Forefront、悪意のあるソフトウェアの削除ツール、Windows Defender などのセキュリティ製品) をベースに設計されていることです。

利用に当たって必要な初期費用、月額費用などは必要なく、無料です。

無料であるため、Microsoft Security Essentialsにどのような機能を備えているか、気になります。しかし、次の7つの機能を備えており、安心です。
①リアルタイム保護、②システム スキャン、③システム クリーンアップ、④Windows ファイアウォール統合、⑤動的シグネチャ サービス、⑥ルートキットからの保護、⑦真の脅威からの保護 (問題のないソフトウェアはブロックしない)

特に、お勧めする機能は、②システム スキャンです。

本機能は、Microsoft Security Essentials が 稼働環境でセキュイティ 上の脅威の可能性を検出すると、警告機能によって該当する脅威に関する通知が行われます。 脅威は “”重大””、””高””、””中””、””低”” のいずれかに分類され、分類に応じた対応として、無視、検疫、またはシステムからの削除を選択できます。

このように、きめ細かい対応が可能なため、安心してPCを利用することができます。

また、機能が絞りこまれていることもありPCへの付加が軽いのも特徴です。他の作業を並行して行っても気になることはまず無いでしょう。