無料ウイルス対策ソフトが無料な理由とそのリスク

仕事で使うパソコンには、毎年更新料を支払ってシマンテック社のノートン・セキュリティをインストールしています。

個人情報を扱っているので万全のセキュリティ対策を施しているのですが、せっかく無料のウイルス対策ソフトがあるのだから、そちらを使いたいというのが本音です。

よく知られている無料のウイルス対策ソフトとして、「アバスト」や「AVGアンチウイルス」、「アヴィラ」があります。

これらはいずれも有料版が別に販売されていて、それと比べて機能が限定されている他、利用者のパソコン画面に広告を表示することで、ウイルスのパターンファイルを更新する費用などを広告料で賄っているのです。

機能は既知のウイルスを検出することに特化されており、有料ソフトにあるファイアウォールや最近多いフィッシング詐欺を防ぐ機能、個人情報の漏洩を防止する機能は付いていないか、そのいずれかだけを兼ね備えているくらいです。

基本のウイルス対策においては有料版と遜色なく、それ以上の評価を受けているソフトもあります。

ただし、機能が限定されている分、闇雲にネットサーフィンをすると新種のウイルスに反応できなかったり、ウイルス感染以外の攻撃に対応できない可能性があります。

また、パソコンの重要なファイルをウイルスと間違えて警告したり、消すこともありますので、ある程度パソコンに詳しいユーザーが使った方が良いでしょう。

パソコンを単独で使いこなせる能力があっても、個人的には有料で機能が充実したウイルス対策ソフトを使った方が安心です。

家族や知り合いから無料でウイルス対策ソフトを使用したいと希望があった場合は、怪しいサイトを見ることがなく、重要な情報のやり取りがないのであれば、そのリスクを説明した上で勧めるでしょう。